umikaki diary

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LGのフラッグシップ端末「LG V30+」を2ヶ月間使ってみて ~良くも悪くもドコモ端末~

去る7月某日、10万という大金を叩いてLGのフラッグシップモデルである「LG V30+」を購入しました。LG端末は昨年発売された「isai Beat」以来です。もともとLG端末は好きな部類であったので、メイン端末として久しぶりに触りたくなり購入に踏み切ったわけです。

LG V30+は、ドコモ、auからそれぞれ「V30+ L-01K」、「isai V30+ LGV35」として発売されています。

ちなみにLG V30+のSIMフリーモデルは当然ながらなく、日本向けは上記2つのキャリアモデルしかありません。

正直、キャリアスマホはカスタマイズが大量になされているため、SIMフリーモデルが良かったのですが、日本で発売されていない以上キャリアモデルから選ぶしかありません。

メイン端末で使う以上、ドコモ回線を使うので、LGV35をSIMロック解除して使うのはあまりにもデメリットが多いため、L-01Kをほぼ消去法的に使うことにしました。

やっぱりドコモ端末はドコモ端末だった

ドコモ独占販売となったHuawei P20 Pro HW-01Kが、グローバル版と比べて機能が潰されており、グローバル版は評価が高いにもかかわらずドコモ版の評価は低いという現象が起きています。

L-01Kもドコモ端末であるため、多かれ少なかれドコモのカスタマイズがなされており、私からしてみればせっかくのハイスペック端末が台無しになってしまったと言わざるを得ません。

メーカ純正電話アプリがドコモアプリに置き換わっている!!

ドコモ端末にはドコモが開発した独自の電話アプリ(ダイヤラー)がプリインストールされています。GalaxyやXperiaはメーカ純正アプリもインストールされており、電話は主にメーカ純正アプリで受ける形となります。

しかし、それ以外の端末はメーカ純正のダイヤラーなぜかインストールされておらず、そこにあるのはドコモアプリのみ。UIもいつの時代のものかと思えるような作りで、使い勝手もよくありません。

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しかも、画面ロックが掛かった状態で応答するには、一回ロックを解除してから応答ボタンを押すという二度手間を踏む必要があります。誤操作防止という観点からそのような仕様になっているのだと思いますが、そのような仕様にした意図が全く読めません。

ホーム画面はお馴染みの羊が動き回るdocomo Live UX

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ドコモ端末には必ず入っているdocomo Live UX。重い上に使い勝手が非常に悪いです。おまけに羊がチョロチョロ動き回る始末。見ているだけで鬱陶しいです。最近ではmy dayzという四角いキャラクターに変わったみたいですが、使っている人はいるのでしょうか。

幸いにも、こちらはメーカ純正のアプリが消されずに残されているので、よほどdocomo Live UXの方がいいという人以外はメーカ純正のホームアプリを使ったほうが幸せになれるでしょう。

PREMIUM 4G対応のため、LTE接続時は常に「4G+」
アンテナピクトの本数は最大4本

ドコモ端末はLTE接続時、PREMIUM 4G対応機種は「4G+」、非対応機種は「4G」という表示をしており、この端末もLTE接続時はキャリアアグリゲーションの有無に関係なく「4G+」表示になります。

また、これはLGV35にも言えることですが、V30+のSIMフリーモデル(グローバル版)ではアンテナピクトの本数が5本になっているのに対し、こちらは4本になっています。Huawei P20 Pro HW-01Kもその点は準拠しており、SIMフリーモデルは5本ですが、ドコモ版は4本に変更されています。

スペックに関して

ここまでドコモのカスタマイズに関していろいろと文句を言ってきましたが、実際の端末スペックに関してはさすがハイスペックとだけあって、かなり良いものとなっています。

評価については様々なブログに上がっていますので、ここでは簡単にまとめたいと思います。

まず、画面ですがOLED(有機EL)を使用しているため発色が鮮やかです。解像度2Kの6.0インチとなっており、かなり画面は大きいです。

CPUはQualcomm Snapdragon 835(MSM8998)で、RAM 4GB、ROMは128GBと大容量です。SDカードも入りますが、128GBもあればSDカードも不要なのではないかと思います。

対応バンドはLTE:B1/3/21/19/42、W-CDMA:B1/6or19となっています。LTE B28(700MHz)には対応していません。

キャリアアグリゲーションに関してはCA_1-3-42-42の4CC_CAに対応しており、256QAMと合わせて下り最大788Mbpsとされています。

カメラに関してはリアカメラが裏面照射型CMOS/約1650万画素/約1310万画素(Wide)のデュアルレンズ、フロントカメラが裏面照射型CMOS/約510万画素となっています。カメラの性能に関してはP20 Proには及ばないものの、かなりきれいに撮影できると思います。

ドコモのカスタマイズは端末をダメにする

端末スペックに関してはフラッグシップモデルとだけあって、かなり高いです。しかし、キャリアのカスタマイズがそれを台無しにしている感は否めません。

お世辞にも使い勝手のいいとは言えないドコモの電話アプリしか入っていなかったり、絵文字がいつの時代の絵文字かと思わせるような絵文字に置き換わっていたりと、プリインアプリが追加されているだけでなく、キャリア独自のものに置き換わってしまっていて元に戻せないというのは、使用者からしてみれば残念でなりません。

日本の携帯市場はキャリア主導型と言われますが、その構造がこのようなところに影を落としているのが実態であり、その点は徐々に改善していってほしいと思います。

前回の記事で書きましたが、HTCがフラッグシップモデルであるHTC U12+をSIMフリーで投入しました。これを皮切りに、キャリアのカスタマイズが一切入っていない、SIMフリーのフラッグシップモデルが発売されていくことを切に願っています。

 

日本版HTC U12+発表! SIMフリー端末で3.5GHz帯を掴む唯一のAndroid端末

去る6月27日、SIMフリー版となるHTC U12+の日本版が発表されました。予約も合わせて開始となり、発売は7月20日開始とアナウンスされています。参考価格として95,000円(税抜)で発売されることとなり、今まで日本で発売されているSIMフリー端末の中ではかなり高額な価格設定となっています。

対応周波数帯は3キャリアすべての周波数帯を網羅

注目すべきは対応周波数帯です。Blog of mobileの記事によると、下記周波数帯に対応しているとされています。

LTE

周波数 (バンド) HTC U12+ docomo au SoftBank
2.1GHz(Band1)
1.9GHz(Band2)    
1.8GHz(Band3)    
1.7GHz(Band4)      
850MHz(Band5)      
800MHz(Band6)        
900MHz(Band8)    
1.7GHz(Band9)        
1.5GHz(Band11)   (○)
700MHz(Band12)      
700MHz(Band13)      
700MHz(Band17)      
800MHz(Band18)    
800MHz(Band19)    
1.5GHz(Band21)    
800MHz(Band26)    
700MHz(Band28)  
2.6GHz(Band38)      
2.5GHz(Band41)  
3.5GHz(Band42)

 

■3G

周波数 (バンド) HTC U12+ docomo au SoftBank
2.1GHz(Band1)  
1.9GHz(Band2)      
1.8GHz(Band3)        
1.7GHz(Band4)      
850MHz(Band5)      
800MHz(Band6)    
900MHz(Band8)    
1.7GHz(Band9)      
1.5GHz(Band11)        
700MHz(Band12)        
700MHz(Band13)        
700MHz(Band17)        
800MHz(Band18)        
800MHz(Band19)    
1.5GHz(Band21)        
800MHz(Band26)        
700MHz(Band28)        
2.6MHz(Band38)        
2.5GHz(Band41)        
3.5GHz(Band42)        

上記の表を見ていただくと、HTC U12+は日本のキャリアが使用している周波数帯にほぼ全て対応しています*1

SIMフリー端末の多くは、主要な周波数帯には対応しているものの、LTE Band11、Band21、Band42といった、高速通信用として確保された周波数帯(これらは日本独自の周波数帯です)には対応しておらず(iPhoneでも対応していないものもあります)、SIMフリー端末でここまで対応しているものは、iPhoneを除けばほぼ唯一といっても過言ではありません。

SIMフリー端末ならではの良さ

SIMフリー端末の良さは、キャリアのカスタマイズが一切入っていないことです。HTC U12+の前モデルであるHTC U11は、SIMフリーモデルこそ出ましたが、au向けとしてHTV33、SoftBank向けとして601HTとして発売されていました。

キャリアの端末として発売されるということは、少なからずキャリア向けのカスタマイズがされており、使いもしないキャリアアプリがプリインストールされていたり、SMS等の標準アプリがキャリアのアプリに変わっていたりと、UIがメーカー標準のUIと合致していないものがあるなど、何かしら不便さを感じるものです。

しかし、SIMフリー端末はメーカーのカスタマイズのみで、キャリアの余計なカスタマイズは一切なされていません。これは、いらないアプリを無効化する作業を行わずに済むだけでなく、HTCというメーカーそのもののカスタマイズを楽しむことができるという意味を持ちます。

レビュー等は他のブログ等を見ていただければ分かると思いますが、上記2つを兼ね揃えている端末は、今の日本市場以外ではiPhoneのみであり、Android端末、かつSIMフリー、そしておサイフケータイ搭載という点を見ると、非常に大きな強みになるのではないかと思います。

税込み10万超えという価格設定

今までSIMフリー端末=格安スマホとして認知されており、高くても6万くらいの端末が主流でした。しかし、今回のHTC U12+はHTCのフラッグシップモデルであり、価格設定も10万を超えるものとなっています。SIMフリー端末でここまで高価なものはあまりなく、iPhone XSIMフリー版が12万と、SIMフリー端末市場では非常に高価なものとなります。

しかし、キャリアを通して発売されているGalaxy S9+やLG V30+、それにXperia XZ PremiumというHTC U12+と肩を並べる端末の価格設定を見ると、ドコモの場合Galaxy S9+が111,456円、LG V30+が107,784円、Xperia XZ Premiumが112,752円と、決してHTC U12+が異常に高いというわけではありません。

キャリアの場合、24回の分割払いを前提とし、割引を含めた実質価格として表記をしているため、本来の端末金額が見えなくなってしまっている実情があります。

しかしながら、こうして一括購入金額と比べてみると、HTC U12+の価格設定は決して悪くはないと思います。むしろ、合法的に(技適など)、そしておサイフケータイが使え、そして3キャリアの周波数帯にほぼフル対応しているSIMフリー端末が購入できるという面では、非常に買いごたえのある端末なのではないかと思います。

さいごに

HTC U12+は、HTCとして初めて(?)SIMフリー版のみの取り扱いとなりました。今までキャリアモデルでしか購入できなかったフラッグシップモデルが、こうして日本仕様のSIMフリー版として購入できるようになったことは、非常に良いことであると思います(SIMフリーモデルのみ取り扱っていたHuaweiでさえ、フラッグシップモデルであるP20 Proはドコモ版のみという始末)。

10万超えという価格設定には賛否両論ある感じですが、私個人的には、フラッグシップモデルの価格帯を考えると、決して悪くはないと思います。

今後、このようなフラッグシップモデルのSIMフリー端末がどんどん増えていくことを望んでいます。

*1:なお、auのCDMA2000には対応していませんが、au VoLTEには対応している模様ですので、au回線でも問題なく使用できます

自分にとって最適なスマートフォンとは?

働きだしてから、自分で自分の金を稼ぐことができるようになったこともあり、頻繁にスマホを買うようになってしまった今日このごろです。

自分にとって最適なスマートフォンとは一体何なのでしょうか。

働きだしてから買ったスマートフォン

自分が働きだしてから一番最初に買ったスマートフォンはLGV32でした。

もともとLGV31を買ってSIMロックを解除してドコモMVNO回線で…という今考えると無謀ともいえることをやろうとしていたのですが、家族がauに鞍替えするということもあり、予約して買った端末です。バッテリー交換可能という、今だと殆ど無い希少価値のある端末でしたが、充電時や使用時の発熱がひどくなったのと、当時のLG機特有のブートループが発生するという懸念から、1年7ヶ月の月日を経て私の手元から旅立ちました。

その次に買った端末がHTC Desire EYEです。

無性にHTC端末が欲しくなったせいで、こちらも予約して購入しました。ドコモ回線が使えるSIMフリーHTC端末という、au端末しかなかったHTCがSIMフリーで出してきたということもあり、その点はかなり魅力的でした。LGV32の後継として購入しましたが、なんだかんだでサブ機としても使い、2年以上は使ったのではないでしょうか。

その次に買ったのはXperia XZ、SO-01Jです。

こちらはドコモ回線を新規で契約して購入しました。HTC Desire EYEをメイン機で使っていましたが、そろそろメインで使うのは限界…ということもあり購入に踏み切ったわけですが、Xperiaは自分にあまりなじまず、7ヶ月ほどで売りに出しました(他にも、会社の電話とプライベートな電話を分けたかったということもあります)。

ここまでは比較的ロングスパン(普通の人にしてみればかなり短いですが…)で買い替えていましたが、ここから迷走し始めます。

SO-01Jを使っていましたが、またここでLG機がほしくなり、LGV34を中古で購入。

SO-01Jを購入してからドコモ回線がメインになりましたが、あえてLGV34をSIMロック解除してドコモ回線で使うことにしました。当初夢見ていたLGV31のことを実現しようと思ったわけですが…想像以上に電波を拾わず、これは常用できないということでわずか2ヶ月足らずで売りに出しました。

その次はSC-02Jです。

母親がSCV35を購入し、やはり隣の芝生は青く見えるというものなのでしょうか。私も欲しくなり購入してしまいました。こちらはつい2ヶ月ほど前までメイン機として使用していましたが、ドコモの絵文字に不満を感じるようになり、売りに出すことに…。試用期間は8ヶ月ほどでした。

そして直近で購入したのがHTC U11 601HTです。

HTC Desire EYE以来のHTC端末でした。中古で購入し、SIMフリー版のROMを焼いたりして使用しておりました。

他にもサブ機用として、「Huawei P10 lite」「Huawei P10 Plus」「iPhone 5S」「SH-M05」、開発用(?)として「Nexus 5X」「Moto Z」…と様々な端末を購入しました(現在使っているサブ機は「SH-M05」です)。

結局どんな端末が自分にとって最適なの?

正直わかりません(笑) ただ、1つ言えることは自分が「これがいい!」といえる端末は存在しないことです。いろんな端末を使ってきましたが、正直言うと自分に最適な端末というのは存在しないのではないかというのが結論です。こういう端末がほしい、というのは挙げればキリがないですが、それを全部満たした端末はこの世には存在せず、どこかで妥協が必要、自分がほしいと思う端末に一番近い端末を探すのがベストなのではないかと思います。その妥協点が、いかにして妥協できるかが、1つの端末を長く使えることなのではないかと思っています。

次の端末は…?

上の文章を見てもらうと……もうお分かりですね。次なる端末を近日中に購入しようと目論んでいます。どんな端末を買うかは、Mastodonでトゥートしているので、分かる人にはわかるという感じですかね。

ブログも開設したので、購入したらこのブログでレビューしたいと思いますので、お楽しみに!

自作カスタムROMをつくろう

Androidを使っていると、「この機能がほしい」、「こういう表示にしたい」という願望が芽生えるかと思います。Androidオープンソースですので、ソースコードが公開されています。よって、プログラミングの知識があれば改造も可能です。

この記事では、私が実施しているAndroidのカスタムROMであるLineageOSを改造し、オリジナルなカスタムROMを作る手順を、備忘録代わりに記載します。

 

ソースコードのフォーク

改造元であるLineageOSのソースコードを自身のリポジトリにフォークします。ソースコードといってもかなりの量があるため、改造したい部分のコードをフォークするようにします。私がフォークしたのは以下の3つです。

ソースコードをローカルリポジトリにクローン

フォークしたソースコードを、自身のローカルリポジトリにクローンします。

ソースコードの編集

クローンしたソースコードを編集します。編集終了後はコミットし、リモートリポジトリへプッシュします。

フォーク元リポジトリへの追従

フォーク元リポジトリの変更を反映させる方法については、下記サイトが参考になると思います。

カスタムROMのビルド

ソースコードを改造したら、コンパイル・ビルドし実際に端末で動かせるようにしなければなりません。この手順については下記サイトに詳しい手順が書かれていますので、本記事では割愛させて頂きます。

フォークしたソースコードの反映

ビルド用ディレクトリのlocal_manifestsに、フォークしたリポジトリを記載します。私が実際に記載しているものを下記に示します。


<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<manifest>
  <remove-project name="LineageOS/android_frameworks_base" />
  <project path="frameworks/base" name="LineageYui/android_frameworks_base" groups="pdk-cw-fs,pdk-fs" />
  <remove-project name="LineageOS/android_vendor_lineage" />
  <project path="vendor/lineage" name="LineageYui/android_vendor_lineage" />
  <remove-project name="LineageOS/android_lineage-sdk" />
  <project path="lineage-sdk" name="LineageYui/android_lineage-sdk" />
</manifest>

あとは、上記のやり方でビルドを行い、端末にインストールします。

実際に改造したこと

こちらのスライドにまとめてみました。

3G? H? LTE? LTE+? 4G? 4G+?

スマートフォンのステータスバーには、様々なアイコンが表示されています。中でも、アンテナピクトと呼ばれるアイコンは、普段目にする機会が多いのではないでしょうか。

そもそもアンテナピクトって何?

格安SIMが数多く出てきた中、現在ではあまり聞かなくなりましたが、一昔前までは「アンテナピクト問題」という言葉が話題になりました。

アンテナピクト、一言で言えば「現在の携帯端末の通信状態を示すもの」です。「4G」や「LTE」といった通信規格を表示する他、現在の電波受信状態を表示します(図1)。

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図1 Android端末のステータスバー(赤枠がアンテナピクト)

 一昔前まで言われてたアンテナピクト問題とは、このアンテナピクトが、データ専用SIMカードを挿した際、圏外でないにもかかわらず圏外と表示されてしまうことです。この問題は端末によって挙動が異なり、通信規格は表示されるが電波受信状態が圏外になるもの(主にHTC端末)、通信規格や電波受信状態が全く表示されないものの2つに大別できます。更に、端末が圏外と誤認識することによって電波を掴もうとするため、バッテリーの減りが通常よりも早くなってしまう現象も発生する場合があります。また、そもそもアンテナピクト問題が発生しない端末も存在します。現在では端末の対策も進み、アンテナピクト問題が発生する端末は少なくなりましたが、ごく僅かであるもののアンテナピクト問題が発生する端末が存在しています。

そもそも4Gって何?

では、記事のタイトルにも書いたように、図1の「4G」という表示は何を示しているのでしょうか。

図1の画面キャプチャを撮影した端末であるAQUOS sense lite SH-M05の取扱説明書を見ると、以下(図2)のように記載がされています。

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図2 SH-M05の取扱説明書

 「3G」、「HSPA」、「GSM」、「4G」、「LTE」というよくわからない用語が出てきました。この用語の意味は、大まかに言うと以下のとおりです。

  • GSM」…第2世代の通信方式(2G)の規格。日本では使用されていない。
  • 「3G」…第3世代の通信方式。日本ではW-CDMAdocomo / SoftBank)、CDMA2000(au)という規格が使用されている。
  • 「HSPA」…3G(W-CDMA)を拡張し、データ通信を高速化した規格。docomoでは「FOMAハイスピード」と呼ばれるほか、「3.5G」とも呼ばれる。
  • LTE」…「Long Term Evolution」の略。3Gを更に拡張し、データ通信をHSPAよりも高速化したもの。厳密に言えば「3.9G」であるが、通常は「4G」の一種とされる。
  • 「4G」…第4世代の通信方式。キャリアアグリゲーションと呼ばれる複数の電波帯を束ねて高速化する「LTE-Advanced」や「WiMAX」の後継規格である「WiMAX 2」が該当するが、一般的には3.9Gの規格である「LTE」も「4G」に含まれる。

端末によって表示の仕方は様々ありますが、SH-M05の場合はこの5種類が表示される模様です。

正しい表示の仕方は?

端末によって、また同じ端末でも携帯電話会社によって表示が異なるアンテナピクト。では、正しく通信規格を表示する場合、どのような表示にするのが良いのでしょうか。

まずこれを考える前に、現在日本で出回っている端末が、どのように表示されるのか、Androidの場合を表1にまとめてみました。

表1 各キャリア、端末におけるアンテナピクトの表示(Android
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一方、iOSの場合はSoftBankと同一ですが、キャリアによってはLTEを「LTE」と表示するものもあります。

この表を見ると、各キャリアや端末によって表示がバラバラなことがわかります。しかも、docomoの場合、LTEまたはLTE-Advanced(以下、「LTE-A」)につながっているかどうかで「4G」、「4G+」表示を切り替えているのではなく、単純に対応しているかどうかのみで「LTE」を「4G」か「4G+」で表示している仕様です。SIMフリー端末の多くは「LTE-A」に接続していれば「LTE+/4G+」、そうでなければ「LTE/4G」という風に表示していますが、キャリアの端末でこのような表示をしている端末はありません。

さて、正しく通信規格、通信世代を表している表示はどれになるのでしょうか。私個人的に考えた表示を、以下の表2にまとめてみました。

表2 個人的に考えた表示(案)
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通信世代を表示する場合はiOSとほぼ同一です。LTEは先ほど言ったとおり「3.9G」ですが、W-CDMAとは電波帯が違うことを踏まえ、3Gとは別物扱いとして4Gに分類しました。

一方通信規格を表示する場合、CDMA2000の表示やW-CDMAの表示をどうするかですが、一旦3Gとしてみました。LTELTE-Aについてはそのままです。端末によっては4G+と表示しているものもありますが、「LTE」-Advancedということもあり、LTEを拡張した規格ということで「LTE+」表示がしっくり来るような気がします。

「5G」に向けて

昨日、5Gの規格がようやく決まりました。現在は4Gですが、4G+という表示が示している通り、日々通信速度は飛躍的に向上しています。最近では、LTE-Advancedの後継規格として、「4.5G」とも言われる「LTE-Advanced Pro」という規格が登場しました。これは、今後導入される5Gの橋渡し役となる規格で、複数の電波帯を束ねて高速化するキャリアアグリゲーション技術、そして複数の電波を同時に送受信するMIMO技術を使用し、より高速に送受信できるようにするものです。5Gが出てきたとき、アンテナピクトの表示はどうなるのでしょうか。「5G」と表示される日が来るのか、楽しみです。