umikaki diary

ガジェットから日常まで

Galaxy S10 SCV41をau回線契約なしで購入してきた

ハイエンドスマホでおなじみのGalaxy Sシリーズ。Galaxyはドコモ、auでしか基本は出していない(キャリアを通してでしか販売されておらず、Samsungが直接販売はしていない)ため、ドコモ、au回線を持っていない人がGalaxyを使いたいと思ったときは、そもそも購入を諦めるか、キャリアで出ているモデルを中古スマホショップで中古品として購入するしかありませんでした。一昔前までは中古品と言っても一度も開封していない未使用品(いわゆる新古品)が数多く出回っており、中古スマホショップに行けば未使用品が手に入りやすい状況でした。

しかし、昨年10月1日に改正された電気通信事業法により、通信契約とセットでスマートフォン端末を販売するときは、20,000円(税抜)を超える割引を行ってはならないと定められたため、もともと高価なハイエンドスマホは軒並み値段が高騰。「MNPで一括0円」といった販売手法も禁止されたため、端末購入で利益を求める人らが、転売目的で行っていたことができなくなり、街の中古スマホショップからはハイエンドモデルの未使用品は姿を消し、1度使われた中古品がチラホラと並ぶだけになってしまいました。

今回、Galaxy S10を購入するにあたり、いつものように中古スマホショップで購入するかと思いましたが、上記の通り、Galaxy S10の未使用品はどの中古スマホショップにもありません。中古品であればわずかながら存在していましたが、メイン端末で使っていくにあたり、バッテリー劣化が懸念される中古品はどうしても避けたかったのです。

そこで、今回は(公にはあまりアナウンスされていない)auショップで最近できるようになった「回線契約せずにスマートフォンだけ購入する」という手法で、Galaxy S10の新品を手にすることにしました。

ドコモ回線からau回線へ

昨年12月まではIIJmioのドコモ回線をメインとして使っていましたが、ここ最近のIIJmioがあまりにも遅かったこと、ドコモよりもauの方がエリアが広い(?)というイメージがここ最近湧いてきたのでメイン回線をau回線にしたかったこと、そしてIIJmioで電話番号を変えずにドコモ回線からau回線に切り替えることは不可能だったので、それならばということでメイン回線をサブブランドであるUQ mobileに変えました。au回線をフル活用するのであればau端末を使ったほうがいいよねということで、auのGalaxy S10であるSCV41を購入することに至ったわけです(SCV41の下り最高速度(理論値)は1Gbps)。

SIMフリーのGalaxy

ちょうどその頃、MNO事業を開始した楽天モバイルからもGalaxy S10が発売されました。こちらは楽天モバイルのカスタマイズが入っているものの、ほぼ(キャリアのカスタマイズがなされていない)素の状態となっており、しかもキャリアの端末であればかかっているSIMロックがかかっていません。また、楽天市場から端末単体で購入できることもあり、当初は有力な候補となっていました。

しかし、発売開始後実機や実際に購入した人のレビューを見てみると、色々と問題点があることが判明しました。

1. キャリアアグリゲーションが無効化されている

上記記事を見て頂ければ分かりますが、楽天モバイル版のGalaxy S10(Note 10+含む)はキャリアアグリゲーションが使用できないようにカスタマイズされており、通信速度は最大でも下り400Mbpsとなっています。

キャリアアグリゲーションは複数の電波を束ねて使用することで通信速度を高速化する技術で、これが無効化されているということは高速通信ができないということになります。SCV41の下り最大1Gbpsに比べても半分以下の通信速度となってしまっています。10万近くする端末ですので、そもそもの対応通信速度が遅いというのは、どうしてもいただけません。

2. Galaxy S10に入っている標準のフォントがNoto Sans

これはちょっと衝撃的でしたが、普通の日本版のGalaxyであれば「イワタUDゴシック」にカスタマイズされている画面のフォントが、Android標準の「Noto Sans」になっていました。

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楽天版Galaxy S10の画面

Android標準のNoto Sansは日本語太字フォントが搭載されておらず、太字の部分は不自然な感じ(重ね打ち)になり、あまり美しくありません。その代わり日本版Galaxyに搭載されているイワタUDゴシックは太字もしっかり搭載されており、太字部分はしっかりと太字フォントで表示されます。そして不思議なのが、同じ楽天モバイル版でもGalaxy Note 10+はイワタUDゴシックが搭載されているという点です。

以上の2点が大きな問題点ですが、その他にも、SCV41よりも楽天版の方が1万円近く高いというのもありました。なので、今回は楽天版を購入せずにSCV41を購入することに至ったわけです。

いざauショップ

今回は端末のみ購入というイレギュラーな購入方法となるだけでなく、購入と同時にSIMロック解除も行う関係で、au直営店で購入することにしました。回線契約を伴わない端末購入でのSIMロック解除は、au直営店でしか行っていません(下記リンク参照)。

今回向かったのはau UENO。昨年(2019年)11月29日にオープンした比較的新しい店舗です。直営店と謳っていますが、実際の運営はKDDIの子会社である「KDDIプリシード株式会社」が行っています(最近できた直営店の中には、KDDIとの資本関係がない会社が運営している店舗もあり、直営店とはいえ代理店のような形になっている店舗もあります)。

予約なしで行きましたが、比較的空いており、「回線契約せずに端末だけ購入したいです」と受付に伝えると、すぐにカウンターに通してもらいました。

1. まずは機種代金の支払い

お目当ての機種と色を決めたら、傷等ないか確認し、すぐに機種代金を支払います。通常ですと料金プラン云々ということになりますが、回線契約をしないので、料金プランを決めることはありません。今回は現金一括払いで、SCV41の機種代金90,720円(税込)を支払います。なお、当初は分割払いもできていたようですが、スタッフの方によると、現在は現金一括払いかクレジットの分割払い(金利あり)のみになっているようです。

支払い後渡された領収書はこちら。

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SCV41購入の領収書

領収書の額面が50,000円を超えているため、印紙税がかかり収入印紙が貼られています。

また、auを契約するときなどによく見る申込書も渡され、サインを求められました。

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端末増設申込書

2. SIMロック解除手続きへ

次に、SIMロック解除手続きを行います。やはりスタッフの方も初めてなようで、何度も店舗用のサポートデスクに電話し、やり方を確認していました。

SIMロック解除の申込み用紙を渡され、氏名等を記入します(私が記入するんかと思いきや、私の氏名含めスタッフの方が記入していました)。同時に身分証明書の提示を求められます。なお、端末購入だけであれば身分証明書の提示は求められませんでした。

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au回線契約なし SIMロック解除登録申込書

なお、通常自分が契約していない中古品を、店舗持ち込みでSIMロック解除する場合は手数料として3,000円+税が請求されますが、端末単体購入と同時に対応店舗で行う場合は手数料はかかりません。

3. 手続き終了後、最短30分ほどでSIMロック解除が可能に

上記手続き終了後、最短30分ほどでSIMロック解除ができるようになります。当初は翌日にならないと解除できないということを言われていましたが、思ったほど早く解除できる印象でした。

SIMロック解除は通常のやり方と同一です。他キャリアのSIMを端末に挿し、WiFiに接続した状態で設定画面の「SIMカードの状態」から「SIMカードの状態を更新」を押せば、ロック解除の設定ファイルがダウンロードされ、端末が再起動しSIMロックが解除されます。

最初WiFiではなくBluetoothテザリングで上記作業を行おうとしましたが、「SIMカードの状態を更新」するときにWiFiに接続されているかをチェックしているようで、「WiFiに接続してください」というエラーが出ました。

端末補償サービスには加入できない

スマートフォンを購入した際に大半の方が入る端末補償サービスですが、これはau回線を契約している人向けのサービスとなっているため、端末のみ購入し、回線契約をしていない場合は加入することはできません。そのため、通常のメーカー保証が1年間、自責による故障については実費を支払うことになります。

一連の手続きを終えて

受付から一連の手続きが終わるまで1時間ちょっとだったでしょうか。やはり直営店ということもありスタッフの方の応対は素晴らしかったです。ですが、やはりイレギュラーな作業ということもあってか手順があまり浸透しておらず、スタッフの方もかなり手探り状態でした。

総務省が進める通信と端末の分離によって可能になった端末単体購入ですが、キャリアでしか発売されていないGalaxy、Xperiaといった端末を回線契約せずに購入できるようになったことはとてもいいことだと思います。

あとは、SAMSUNGSONYがキャリアを通さずに、ハイエンドスマートフォンをショップで販売できるようになることを願うばかりです。両社もせっかく自社の専門ショップを持っているのですから…。

参考文献

通信料金と端末代金の分離と端末購入プログラムについて - 令和元年9月20日 総務省 [PDF]

電気通信事業法第27条の3等の運用に関するガイドライン(令和元年9月策定)- 総務省 [PDF]

Androidの醍醐味とは ~メーカによって異なるUI~

日本のスマホ市場は、世界から見てもかなり特異な市場となっています。

MM総研が2019年5月に発表した「国内携帯電話端末出荷概況」によると、iPhoneの出荷率(シェア)が44%と、約半数がiPhoneで占めています(詳しい数値は下記リンク参照)。

それでは、iPhoneにはないAndroidの醍醐味とは何があるでしょうか。これは、下記の一言につきると思います。

カスタマイズによって無限の可能性が広がる

iPhoneに搭載されているiOSと違い、Androidオープンソースソフトウェアです。ソースコードが公開されており、誰もが自由に、無料で使用することができます。ソースコードが公開されていないiOSとは違い、Androidそのものを改造(カスタマイズ)して使用することもできます。そのため、Androidとは言っても、色々なカスタマイズをされたAndroidがそれぞれ存在する訳です。

iOSにも、非公式にOSを改造する手法がありました。Jailbreak(脱獄)というものです。iOSAppleの手によって開発されており、なおかつカスタマイズ性が乏しいというものがあります。これを少しでもカスタマイズしようと編み出されたのがJailbreakです。Jailbreakは当然Appleによって認められている訳ではなく、iOS脆弱性を突いて行うため、動作が不安定というデメリットもあります。

最初に述べた通り、Androidオープンソースソフトウェアのため、自分で好きなようにカスタマイズすることができます。各メーカの端末に搭載されているAndroid端末には、各メーカのカスタマイズが施されています。

各メーカのカスタマイズを見ていると、AOSPと呼ばれるベースとなるAndroidのUIをほとんどカスタマイズしていないものもあれば、SamsungのOneUI、HuaweiのEMUI、OppoのColorOSに代表される、AOSPとは一見かけ離れたカスタマイズをしているメーカもあります。もちろん、知識があれば自分の手でAndroidをカスタマイズすることも可能です。「カスタムROM」と呼ばれる有志らの手でカスタマイズされたAndroidもあります。以前本ブログで紹介したものは「LineageOS」と呼ばれるカスタムROMの一種です。

カスタムUIと素のAndroid UI

最近は、AOSP(素のAndroid)のUIをそのまま使用しているメーカが多くなってきている印象です。カスタマイズが増えれば増えるほど、アップデートを提供するのが難しい(AOSPに合わせるのが難しい)という理由だからかと思います。ユーザの中にも、カスタムUIよりもAOSPの方が好きという人も多くいます。ただ、私個人の意見としては、カスタマイズ性の高いAndroidだからこそ、メーカによって異なるUIを比較するのが楽しいですし、どういう風にカスタマイズされているのかを研究する醍醐味があります。

最近は素のAndroidに近づきつつある傾向がありますが、今後もメーカのカスタムUIがどんどん進化していってほしいと思います。それだけでなく、ほとんどがAOSPのUIになっているカスタムROMについても、独自UIを採用したものが出てきてくれればと思っています。

自宅のVPNサーバをSoftEtherVPNからOpenVPNに切り替えたお話

前々回のブログでSoftEtherVPNを構築した記事を書きました。

構築してしばらくは快適に使えていましたが、ここ最近VPN経由のダウンロードが遅く、0.02Mbpsまで低下してしまいました。

VPNの再構築、OSの入れ替え等々試しましたが改善しなかったため、SoftEtherVPNを使うのは諦め、OpenVPNを構築することにしました。

OpenVPNのサーバOS

LinuxのサーバOSについてはかなり意見が分かれるところだと思います。グローバルのデファクトスタンダードUbuntuみたいですが、日本はCentOSがシェアNo.1だそうです。私個人的にはデスクトップOSはUbuntu系、サーバOSはCentOSかなと思っています。以前UbuntuKVMを導入して動かしたところ不安定だったことがあったので、それ以来CentOSを使っています。

今回OpenVPNを構築するサーバもCentOSを使用しています。

OpenVPNのインストール

下記記事を参考に構築していきます。

構築したあとは、HGWのポート開放とパケットフィルタリングの設定で、UDP1194とTCP443を開けておきます。

なお、上記サイトの設定をしただけだとVPN経由でインターネットにつながらなかったため、下記サイトにある「iptables -t nat -A POSTROUTING -s 10.8.0.0/24 -o eth0 -j MASQUERADE」と「net.ipv4.ip_forward=1」の設定も行います。

SoftEtherVPNからOpenVPNに変えてみて

VPN接続してないときと比べると若干速度は落ちるものの、それでも20Mbps以上は安定して出るようになりました。とりあえずこれで外出先からも自宅のサーバやPCにリモート接続ができるようになり一安心です。

KVMでDNSサーバ・DHCPサーバ・音楽サーバを構築した

前回、VPNサーバを構築した記事を書きました。

 VPNが使えるようになったことで、外出先から自宅のPCにリモートアクセスできたり、ビルドサーバでAndroidのビルドを行うことが可能になりました。

せっかくVPNが使えるようになったので色々サーバを建ててみたいよねということで、bindを使用した内部DNSサーバ、Jellyfinを使用した音楽サーバ、そしてDHCPサーバをKVMのゲストサーバとして構築しました。

内部DNSサーバの構築

家庭内LANでもホスト名+ドメイン名でアクセスしたいよねとのことで、内部DNSサーバを構築しました。

基本は以下のサイトの内容で構築できます。

ここで1点注意しなければならないのは、「dnssec-enable no;」「dnssec-validation no;」の部分です。これをしないとインターネットのホスト名(google.co.jp など)が解決できなくなります。

今回はすべて手動でDNSを定義していますが、サーバのホスト名を自動的にDNSに登録できたら便利だなぁと思ってしまう次第です…。

DHCPサーバの構築

DNSサーバが構築できたので、各サーバ、PCのDNSサーバ設定を構築したDNSサーバに指定してあげれば、LAN内(外部公開していない)にあるサーバへのアクセスが、ホスト名+ドメイン名でアクセスできるようになります。

しかし、DHCPサーバがHGWになっているため、DHCPで自動で設定される端末はHGWのDNSを見てしまいます。HGWでDNSの向き先を変えられれば問題はなさそうですが、auひかりのHGWは、DNSサーバが全て固定されて勝手に変更できないようになっています。

そこで、DHCPサーバも自前で構築し、DHCPで自動取得した端末に対しても内部DNSサーバを参照するようにしました。構築は下記サイトが参考になるかと思います。

なお、DHCPサーバ構築後は、HGWのDHCPサーバ機能は必ずOFFにします。

Jellyfinでの音楽サーバの構築

最後に、音楽サーバの構築です。これを構築すれば、家庭内LANにいる間はどの端末からでもブラウザから音楽を聴くことが可能になります。

今回はUbuntu 18.04 LTSにJellyfinを構築しました。構築手順は英語ですが下記サイトに記載されています。

構築後、ブラウザより「http://《構築したサーバのアドレス》:8096/」でアクセスが可能になります。私の場合は8096番ポートでアクセスするのが嫌だったので、Nginxを同時にインストールし、リバースプロキシを使って通常の80番ポートでアクセスできるようにしました。

ちなみに、音楽サーバを外部公開すれば外部からでもアクセスできるようになりますが、自分のミュージックライブラリを勝手に聞かれたりいじられたりするのが嫌、そしてセキュリティ的にも好ましくないため、外出しせず、外出先から聞く場合は必ず自宅へVPN接続をしてからアクセスするようにしています。

Jellyfinをインストールし、適当なフォルダーに音楽ファイルを入れ、ライブラリを作ってあげると、下記画像のようにライブラリが表示されます。

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Jellyfinのライブラリ画面

ただ、この場合のファイル転送はsftpで行ってあげる必要があるため、sambaを構築し、ライブラリのフォルダを共有するようにしてあげれば、直接コピーできるようになり便利になります。私の場合は、Jellyfinと同時にsambaも構築しました。

VPNの恩恵

VPNがあるおかげで、外出先でも家のサーバにアクセスできるのは大きなメリットです。自宅サーバについてはデメリットも大きいですが、VPSを借りるよりも手軽に内部ネットワークを構築できる点が最大のメリットだと私は感じています。

auひかりでSoftEther VPN環境を構築した

引越をし、フレッツ光からauひかりに変わったことで不便になったことがありました。それは外出先から自宅へのVPN接続ができなくなってしまったことです。

引越し前の環境では、フレッツ光にMAP-E接続(メイン)とPPPoE接続(VPN接続用)の2系統を用意し、デュアルスタックで接続していました。MAP-Eの方は自宅から外に出る用に、PPPoEについては外出先からLT2P/IPsecで自宅にVPN接続する用にし、PPPoEから接続してもIPoEにつながっている自宅の各サーバやPCにアクセスできるよう、静的ルーティングを組んでいました。

auひかりに変わってから、HGWでパススルーし、HGW配下にあるルーターから直接プロバイダに接続することができなくなりました。auから支給されたHGWはauからコントロールされるみたいで、ポート開放等の機能しかありません。また、HGWを介さずに接続することも不可能なようで、今までのやり方が通用しなくなってしまいました。

さて、どうしようかと考えた結果、自分でサーバにSoftEther VPNを構築することにしました。自宅ネットワークは以下のようになりました。

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自宅ネットワーク

上図ではHGWしか記載がありませんが、HGWの前にはONUがあり、ONU→HGW→各端末という流れになります。

HGW配下にある各端末は192.168.0.0/24のセグメントに属しており、SoftEther VPNで接続した端末には192.168.30.0/24のセグメントが割り振られ、VPNサーバ内のNATを介して自宅ネットワークに接続しています。

また、HGWの設定には、SoftEther VPNで使用するポートを開放する設定と、パケットフィルタリングで使用するポートのパケットを許可する設定を加えておきます。今回はOpenVPNを使用し、ポートはSSLで一般的に使用される443ポートを使用しています。

実際に構築してみる

まず、今までWindows 10 Proが入っていたサーバ(実態はデスクトップPC)にCentOS 7をインストールします。今回はKVMを使用し、仮想サーバを構築します。KVMでゲストOSをインストールする際にGUIを使用したいので、KDEデスクトップも合わせてインストールしておきます(手順については割愛します)。

KVMインストール後、各ゲストOSをインストールするのですが、ここで各ゲストもホストと同じセグメント(上図の場合は192.168.0.0/24)に属するようにしたいので、ブリッジ接続で構築します。KVMをインストールしたときvirbr0というNICが自動で構築されますが、これを使用してしまうとゲストOSからホストOSに接続ができなくなります。なので、一旦br0というブリッジ用のNICを作成し、そこにKVMのゲストを接続するやり方でインストールを行います。構築の仕方は下記ブログを参照してください。

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KVMの設定

そして、ゲストOSにSoftEther VPNを構築していきます。SoftEther VPNの構築は下記記事を参照してください。

今回は上記記事と同様、KVMUbuntu 18.04 LTSをインストール、その中にSoftEther VPNを構築しました。構築時にはポート開放も忘れずに行ってください。

構築すると、他のPCからSoftEther VPN Server Managerを使ってGUIで設定できるようになります。

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SoftEther VPN Server Managerの設定

VPN接続するクライアントの設定

今回はOpenVPNで接続するので、OpenVPNで接続できるVPNクライアントソフトが必要になります。私のPCはMacBookですので、Tunnelblickを使用します。

OpenVPNでの接続に必要な設定ファイル(.ovpn)は、SoftEther VPN Server Managerの「OpenVPN / MM-SSTP Setting」より生成することが可能です。生成したファイルは、VPN接続するクライアントにあらかじめ配布しておきます。

そして接続

ここまでの構築で特に問題なく、そしてHGW側のポート開放設定もできていれば、OpenVPNで自宅へ接続することが可能になります。

接続できない場合は、ポートが適切に開放できているか、設定が間違っていないかをもう一度確認してみてください。私の場合は、最初1194/udpで接続しようとしましたが接続できず、443/tcpで接続するようにしたらうまく接続できるようになりました。

不具合…?

今のところ特に問題なく接続できていますが、VPNで接続すると、自宅のインターネットはIPv6対応にもかかわらずIPv4で接続されてしまいます。また、なぜかMastodonのストリーミングが流れなくなってしまいます。

おわりに

上記の設定で、晴れてVPNを手に入れることができ、外出先からでも自宅サーバや自宅PCにリモートアクセスできることが可能になりました。なお、auひかりもグローバルIPは動的IPだそうですが、めったに変わることはないそうで、半ば固定IPとして使えるみたいです。SoftEther VPNのデフォルト設定ではDDNSが有効になっていますが、無効でも特に問題はなさそうです。

「auひかり ホーム10ギガ」が開通した

3月になりました。今まで関西にいましたが、転職をしたので関東に戻ってきました。そう、引越です。

引っ越すということはネットも変わります。関西にいたときは賃貸マンションに導入されていたフレッツ光を使っていましたが、関東に引っ越したのでNTT西の設備は当然使えません。新居には共用のネット環境が導入されているみたいですが、当然ながらプライベートIPが降ってくる代物ですので、そのまま使うわけにはいきません。そして宅内に光コンセントもない。というわけで、管理会社の許可を得た上で、自分でホームタイプのインターネット回線を部屋に引き込むことにしました。

関東に来たからには、最大速度10Gbpsの回線を試してみたいよねという訳で、NURO光auひかりとで検討しましたが、独自の光回線を持つ「auひかり ホーム10ギガ」を契約。引っ越した日(昨日、3月2日)の午後に工事が入り、晴れて10Gbpsの回線を手に入れることができました。

結果はこちらです。

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最初はiMacに内蔵されているNICで使っていましたが、最大1Gbpsしか出ず、結果も下り600Mbpsほどでした。ですが、本日、Thunderbolt 2に挿せる外付けの10GBASE-T対応NICを購入。かなり値段が高かったですが、下記のようにちゃんと10Gbps出るようになったおかげで、本領発揮という感じです。

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下り実測2Gbpsの世界、数値上では爆速ですが、体感的にはページの読み込みがちょっと速くなった? っていう感じです。ただ、やはり家の固定回線は安定かつ速度重視という前提ですので、かなり満足しています。

あとはVPNが使用できるかどうかですね…。

ドコモの周波数に全て対応しているSIMフリーAndroid端末を探してみる

格安SIMとして認知されているMVNO(仮想移動体通信者)、その多くがドコモ回線を使用しています。MVNOスマートフォン端末を購入し使用している方も多くいらっしゃるかと思いますが、MVNOで販売されているスマートフォンは、ほぼ100%がSIMフリー端末となっています。

ドコモ回線を使うのであれば、ドコモが使用している周波数を全て使いたいよねということで、ドコモが使用している周波数を全て網羅しているAndroid SIMフリー端末を探してみました。

ドコモが使用している周波数帯

ドコモが使用している周波数帯は、下記の通りです。

LTE

Band1(2100MHz)、Band3(1800MHz)、Band19(800MHz)、Band21(1500MHz)、Band28(700MHz)、Band42(3500MHz)

W-CDMA

Band Ⅰ(2100MHz)、Band Ⅵ(800MHz)、〈Band ⅩⅨ(800MHz)〉*1

上記全ての周波数に対応するAndroid SIMフリー端末は?

Android SIMフリー端末の多くは、主要バンド(LTE Band1,3,19,28 W-CDMA Band I,Ⅵ)のみの対応となっており、Band 21、Band 42に対応している端末はほとんどありません。私の知っている限りは下記の端末のみです。

Google Pixel 3 / Pixel 3 XL

LTE: Band 1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/20/21/25/26/28/29/30/38/40/41/42/48/66

W-CDMA: Band /Ⅱ/Ⅳ/Ⅴ//Ⅷ/ⅩⅨ

HTC U12+

LTE: Band 1/2/3/4/5/8/11/12/13/17/18/19/21/26/28/38/41/42

W-CDMA: Band /Ⅱ/Ⅳ/Ⅴ//Ⅷ/ⅩⅨ

Essential Phone PH-1

LTE: Band 1/2/3/4/5/7/8/11/12/13/17/19/20/21/25/26/28/29/30/38/39/40/41/42/43/66

W-CDMA: Band /Ⅱ/Ⅳ/Ⅴ//Ⅷ

Sony Xperia XZ Premium G8188

LTE: Band 1/2/3/4/5/7/12/13/17/19/21/28/38/39/40/41/42

W-CDMA: Band /Ⅱ/Ⅴ//Ⅷ/ⅩⅨ

ちなみに、SIMフリー市場でシェアNo.1のHuawei端末は、SIMフリー端末に限ると*2Band 21、Band 42に対応している端末はありません。

なお、iPhoneについてはSIMフリーモデルもキャリアモデルもスペックは同一なため、SIMフリーであってもBand 21、Band 42に対応しています。

まとめ

SIMフリー端末の多くは、トライバンドと呼ばれるBand 1,3,19と、Band 28のみに対応し、Band 21,42といった高速通信専用の周波数に対応しているものはほとんどありません。

ただ、キャリアアグリゲーションを有効に活用し、高速で通信したいことを考えると、Band 21,42といった帯域にも対応していてほしいなと個人的には感じています。

*1:現状LTE Band19に転用されており、対応する基地局はほとんどない

*2:ドコモ専売モデルとなったP20 Pro HW-01Kは、ドコモモデルなのでBand 21、Band 42に対応しています。